2015年9月22日より、Starbucksが Starbucks Mobile Order & Pay を開始しました。端的に言えば、アプリで注文してお店を指定、出来上がる頃に行けば待たなくて済む、というもの。さっそく体験してみました。
なかなか便利です
2015年9月22日より、Starbucksが Starbucks Mobile Order & Pay (リンク先はStarbucksのニュースリリース)を開始しました。端的に言えば、アプリで注文してお店を指定、出来上
がる頃に行けば待たなくて済む、というもの。
今年の夏にシアトルのStarbucks Reserve Roastery & Tasting roomを訪問し、当地限定のスターバックスカードを記念に購入して以来、サードウェーブ系コーヒーからスタバに戻っていた身としては朗報。
それにオンラインと実店舗の連携とか融合みたいなサービスにも興味があるので、ただの使用レポだけじゃなく、お店のオペレーションまで注目しつつ体験してみました。
準備
何はともあれスマートフォンアプリのインストールをしなければ始まりません。Google Play StoreからStarbucksで検索しダウンロード、そして手持ちのスターバックスカードを登録。
※ちなみに、このアプリがあればカードを持ち歩く必要はありません。アプリ上でバーコードを表示し店頭のバーコードリーダーに読ませれば決済できちゃったりします。便利。もちろん、クレジットカードを登録しておけばチャージ(英語ではreload)もアプリで一発。
この時点でだいぶ便利。でも、ここで終わっちゃぁツマラナイ。
注文
アプリ左上の3-bar menuからOrderを選択し、注文カテゴリから商品を選んでいきます。
フードやビンのドリンクなども選択肢にあるのがすごい。また、注文履歴から「あの日と同じもの」という注文も可能です。
今回は私の2番目のお気に入り、Espresso Frappuccinoを選択。
このEspresso Frappuccino、普通のお店ではメニューに書いてないんですよね。時々スタッフさんも作り方を知らないようで、店長さんに聞いて作り始めることもしばしば。
そしてここ、ちょっとUIが分かりにくいですが、商品ページを下にスクロールするとカスタマイズオプションが大量に表示されます。
サイズはもちろんEspresso shotの追加、フレーバーやトッピング、ミルクの種類などなど。ほかの商品だったらもっといろいろあるのかも?
支払い方法は登録済みスタバカードでワンタップ。楽ちん。これで受付に並ぶ必要がない。
そして秀逸なのは店舗選択。現在地から最も近いスタバを自動で判定してくれるのと、マップ上から選択も可能。どこかに出かける際にも便利。
受け取り
さて、注文が終わればあとはお店に向かうのみ。
…私はお店のオペレーションが見たかったので、店舗の中で注文確定ボタンを押しましたが…。
お店のスタッフさんが、POS横にあるプリンターから何やら白い紙片を取り出してカップに張り付けました。
それが、これ。
なるほど。
普通に受付で注文すると、スタバのスタッフさんはカップにペンで書き込みますよね。
それをラベルシール化した、ということ。
かつPOS横のプリンターという、通常の時間なら必ずスタッフがいる場所に印刷する。これで注文の作り漏れを回避。
かつ、受付スタッフはそれをカップに貼るだけ。ドリンクを作るスタッフは、ほとんど店頭受付と同じオペレーションでドリンクを作ればいいだけ。
これなら全店展開も楽だわな。よく考えられている。
待つこと3~4分ほど、私のEspresso Frappuccinoが出来上がり、受け取りカウンターの内側に置かれました。
「それ、私のですよね?」
と声をかけると
「Jin?」
と名前を確認され、笑顔で頷いて完了。ふむ、なかなかに円滑ですな。
総括
注文タイミングを見計らえば、相当スムーズにお買い物が可能っぽい。
電車内で注文作っておき、電車降りたら注文送信。オフィスまで歩く途中でゲット、とか
オフィスで注文しておき、店舗に着くころには出来上がり、とか
家で注文して、店舗についたら出来上がり、とか
けっこうありがたいですな。便利便利。
(2015年11月25日 後日談追記)
その後もヘビーに使わせていただいているのですが、ちょっと様子が変わってきたので後日談としてまとめてみたいと思います。
あれ、意外と待ってるよ?
NO TIME, NO LINE というキャッチコピーで大々的に宣伝していたこのスタバモバイルアプリ、確かに列にはならないんですが、どうもピックアップカウンターが結構な混雑です。
10人くらいが受け取りを待っています。
一方、こちらが同時刻の注文待ちの列。
ピックアップカウンターのところでよく見ていると、だいたい半数よりちょっと多いくらいがモバイルオーダー。カップにペンで手書きの名前がある人は店頭オーダーなのですぐ分かります。
新しいアプリが普及してとても良いことなのだと思いますが、結局待ってません?列になってないだけで。NO LINEにはなったけどさ。
またピックアップカウンターのバリスタさんは飲み物づくりをしていて大忙しのため、私が店舗に到着する前にコーヒーの用意が出来ていたとしても、話しかけるタイミングを見計らわなくてはなりません。
どなたかの飲み物を提供した直後に
「すみません!私のグランデのコーヒーはできてますか?」
と割り込まなければならないので、ちょっと申し訳ない気持ちになります。
まぁ、割り込みがうまくいけば、たいてい準備できてるのでサクッともらえはするのですが。
コーヒー派の人は並んだほうが早いかも
私はスタバで買うときは8割方グランデのミディアムロースト。ご存知の通りスタバのコーヒーは短時間ながら作り置きなので、注文後にカップに名前を書くこともなく、キャッシャーの方が直接ディスペンサーからコーヒーを入れてくれます。
なので、会計後の待ちがほとんどありません。
そして、注文待ちの人数の方が明らかに少なくなっています。
この状況なら、コーヒーだけの注文ならばモバイルでやるより店頭でやっちゃった方が早いかも。すぐ受け取れるし。
余計なお世話とは知りつつも気になったこと
そしてバリスタさんたちのオペレーションを見ていて、気になること。
1. ピックアップカウンターのレシート要らなくない?
写真撮り忘れてしまったのですが、実は受付用シールプリンターのほかに、ピックアップカウンターに名前と注文が印字される普通のレシートプリンターがあります。
…でも、使ってるバリスタさんを見たことありません。
おそらく企画者としては、飲み物や食べ物などをセットで注文した際に内容を確認するためなのだと思いますが、ほとんどのお店でレシートプリンターに残りっぱなし。ひたすら印刷されたレシートがプリンターの上に溜まっていて、時折バリスタさんがまとめて捨てています。
たぶん、あれ要らない。むしろシールの方に総アイテム数を表示すればそれでいいと思います。
2. 準備完了通知はあった方がいいかもね
ピックアップカウンターで待っているとき、結局私の飲み物が用意できているのかできていないのか、良く分かりません。
店舗に到着した後に出来上がった場合はバリスタさんが名前を呼んでくれる(こともある)のでまだ気が付けるけど、到着前に出来上がっちゃった場合はこちらから声をかけないと分からない。そして声をかけづらい。
それなら、お客さんに向けてモニターを出して
J.ARAI GRANDE COFFEE ...... READY
みたいな表示をしてくれるといいと思うのですけれど、どうでしょうか。
飲み物作り終わった後にオーダーごとのステータス変えるオペレーションが面倒、そんな機材入れるカネがない、等々、理解はできるのですが。
モニターはなくとも、注文したスマホに通知するだけでもいいよね。
3. お渡し前にスリーブはつけない方がいいよ
よくあるのが、私が店舗に到着する前にコーヒーが用意できていると、スリーブがついている。
そして、そのスリーブがシールを隠していて、私の名前がパッと見えない。
バリスタさん、私が声をかけるとスリーブをズラしてシールを確認して渡してくれます。スリーブつけるくらい自分でやるから(実際、ピックアップカウンターには客が自由に取れる位置にスリーブがある)、つけない方が見つけやすいよー。
結論
と、いうことで、最近はモバイルオーダーが増えた故に注文待ちの列が短くなり、コーヒーだけの人は並んだ方が早くなっている…ということが分かりました。
便利になるとそちらに人が集まり、前の方がよくなる。振り子のように揺れ動く、何事もそんなものかな、と思う次第です。
私もコーヒーのみの注文の場合は普通に注文し、フラペチーノを注文するときはアプリで頼んでおく…という風に使い分けてみようと思います、というお話でした。
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