EREWHONの魅力を探る ロサンゼルスの店舗視察レポートと印象
2026年9月、ロサンゼルス近郊に店舗を展開するEREWHONを訪れ、実際の店舗を視察してきました。今回は、その体験をもとに、EREWHONの成り立ちや特徴、店舗の様子を写真とともに紹介し、私の印象をお伝えします。健康志向の高い消費者に支持されるこの店舗の魅力を、いくつかの公開データと現場の雰囲気から探っていければと思います。
EREWHONの成り立ちと基本情報
EREWHONは、自然食品やオーガニック商品を中心に扱う高級スーパーマーケットとして知られています。1960年代にボストンで日系人二人によって創業され、その後まもなくカリフォルニアに拠点を移し、当初は小さな自然食品店としてスタートしました。創業者の理念は「健康的な食生活を通じて人々の生活の質を高めること」にあり、これが今も店舗運営の根幹にあります。
以下、EREWHONのWebサイトからの引用です
AT EREWHON, WE’RE DRIVEN TO ENHANCE THE HEALTH OF OUR COMMUNITY BY PROVIDING ORGANIC, ETHICALLY-SOURCED FOODS THAT SUPPORT OUR BODIES AND OUR PLANET. WE FIND PURPOSE IN SUSTAINING A COMMUNITY CENTERED IN CARING, CURIOSITY, AND POSITIVE CHANGE.
EREWHONでは、私たちの身体と地球環境の双方を支える、オーガニックで倫理的に調達された食品を提供することを通じて、地域社会の人々の健康をより良いものにすることを目指しています。
思いやり、好奇心、そして前向きな変化を大切にするコミュニティを育み、支え続けること。それが私たちの存在意義です。
WE’RE MORE THAN A GROCERY STORE. WE’RE A COMMUNITY.
私たちは、単なる食料品店ではありません。私たちは、コミュニティそのものです。
なお、現在は2011年に新しいオーナー Tony & Josephine Antoci夫妻が買収し、自然食品店から「高級ウェルネス・ライフスタイルブランド」に変化していっています。特に有名なのがデリコーナーで提供されているスムージーで、健康・美容志向の強いハリウッドセレブリティとコラボしたスムージーシリーズが多くの人に支持されています。
主な特徴
オーガニックとナチュラルにこだわる品揃え 農薬や化学肥料を使わない農産物、添加物を極力排除した加工食品が中心です。地元の有機農家と直接契約し、新鮮な食材を提供しています。
厳しい品質基準 GMO(遺伝子組み換え作物)不使用、人工着色料や保存料の排除など、商品選定に厳しい基準を設けています。
健康志向のサービス 店内にはジュースバーやスムージースタンドがあり、健康的な食事や軽食をその場で楽しめます。
現在の店舗数
2026年現在、ロサンゼルス近郊を中心に10店舗以上を展開しています。店舗は高級住宅街や健康志向の強いエリアに集中しており、地域のニーズに応じた品揃えが特徴です。
店舗の雰囲気と品揃えの印象
実際に訪れた店舗はManhattan Beachに近い、いくつかの商業店舗が集まった路面のショッピングモールにある店舗です。とても整理整頓が行き届いており、清潔感がありながらも温かみのある内装でした。木材を多用したナチュラルなデザインが、商品のコンセプトとよく合っています。店舗の規模はアメリカの食品スーパーにしては小さめで棚の高さも高く、商品の集積密度は高めでした。
店舗外観
シンプルなロゴにB-Corp認定ロゴサインを前面に押し出すなど、他の食品スーパーとは一線を画すファサードです。なお、この「シンプル」さは店舗内のインテリアにも一貫して適用されています。


新鮮かつ色彩豊かな野菜・果物コーナー 新鮮なオーガニック野菜が色鮮やかに並び、整然と並べられており、選びやすい印象を受けます。陳列の乱れも少なく、配慮が行き届いている印象です。

店舗を訪問したのは夕方4時くらいの時間でしたが、青果の陳列に乱れがなく「異常なまでに」整然としています。Amazonが買収した米高級食品スーパーWhole Foods Marketでもここまでの整然さはなく、どのように維持しているのか興味が沸くところです エコフレンドリーなパッケージング ジャムやパスタソース、ピクルスなどの容器は全てガラス製のメイソンジャーを利用しており、かつガラス部分にはEREWHONロゴのみ印字。製品ラベル等はフタの部分にシールで貼られていて、再利用製が高い=環境負荷が低そうなパッケージングを採用しています。

こちらも整然と並べられたパスタソースやピクルス等の容器。徹底してメイソンジャーを利用しています。ただし、後述しますがプラ容器を全廃しているわけではありません 
こちらはナッツやドライフルーツ類です。こちらも同様にガラス製のメイソンジャーを容器に採用しています 
スライスアーモンド。背面にもラベルはなく、天面のフタにのみラベルがあります 
プライベートブランドのミネラルウォーターもガラス容器という徹底ぶり 
しかしながら、こうしたデリコーナーではまだプラスチック容器も見受けられました
彩り豊かで「できたて」感が豊富なデリカテッセン&カフェコーナー 店内調理のピザやサラダ、惣菜が非常に充実しており、忙しい人でも健康的な食事を手軽に選べる点が魅力的です。私が訪問した際にも、最も人が集まっていたのがこのコーナーでした。日本のデパ地下のお惣菜エリアのような、色彩豊かなデリが並んでいます。話題のスムージーも、この一角で提供されています。

ピザ窯が据えつけてあり、出来立てのピザが並んでいます。最下部に生野菜が並んでおり、トッピング注文が可能で栄養が偏らないような配慮が可能になっています 
Sushiも並んでいます。Sushiは米国でもヘルシーフードとして人気です 
色彩豊かなサラダデリ、日本のデパ地下のような印象を受けます 雑貨コーナー アロマキャンドルやデオドラント、ハンドクリーム、ボディソープなどの雑貨類もEREWHONのプライベートブランドアイテムが豊富に並んでいます。このあたりはブランドイメージの具現化を行うために並べている印象ですあら

アロマキャンドル。陳列が高級百貨店かのようで、色合いの統一感があります 
インテリア府レグラスには「柚子と檜」の香りが。和風を感じさせます 
ボディソープやシャンプー、ハンドクリームなどが並んでいます。いずれもEREWHONのプライベートブランドで、器などはAesopとよく似た、高級感のあるデザインです 

私の視察から得た印象とまとめ
EREWHONは単なるスーパーマーケットではなく、健康と環境に配慮したライフスタイルの提案をしている店舗だと感じました。商品の質の高さはもちろん、店内の雰囲気やサービスもそのブランドイメージを支えています。価格帯については相応に高めな設定になっており、裕福な方のライフスタイルを支えるマーケットとしての立ち位置が鮮明です。
地域密着型の品揃え 地元の農家と連携し、旬の食材を提供することで消費者の信頼を得ています。
健康志向の多様なニーズに対応 ベジタリアンやビーガン、グルテンフリーなど、様々な食のスタイルに対応した商品が揃っています。
環境への配慮 持続可能な包装や廃棄物削減の取り組みが、消費者の共感を呼んでいます。
今回の視察で、EREWHONが健康志向の消費者にアピールしており、またそれが支持されている様子が伺えました。また現在はロサンゼルスエリアにしか店舗がありませんが、そのようなドミナント出店戦略を進めている理由がよく分かりました。今後もこのような店舗が特定のエリアで増えていくだろうことは想像に難くありません。
この記事を読んで、もしロサンゼルス近郊に訪れる機会があれば、ぜひEREWHONの店舗を体験してみてください。食品スーパーのひとつの方向性として、参考になる面もあろうかと思います。





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